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用語説明

あ行

厚み制限

合成樹脂、及び食品器具容器包装に使用するポジティブリスト掲載物質の容器包装厚みに関する制限。

安全係数

動物を用いる毒性試験(主として亜急性毒性試験)に於いて得られる最大無毒性量をヒトに当てはめる場合の係数。通常、安全係数は、種の差、ヒトの個体差、その他の誤差を考慮して決められる。

安全性情報

自主基準管理規程第11条、及び第12条にて規定されているもので、ポジティブリスト掲載物質に関する安全性関連法規並びに参照した海外法規等に関連する情報。なお、当該物質のPL掲載申請者、及び技術委員会は、安全性情報の収集並びに収集した情報の会員への提供義務を有する。

安全性評価

自主基準管理規程第13条にいう安全性評価。リスク評価ということもある。

安定剤

酸化防止性、ラジカル捕捉性及び紫外線吸収性等の機能を付与する物質。熱や光、酸素などによるプラスチックの分解や変色を防ぐはたらきをする物質で、遊離ラジカルを捕捉して不活性化することで分解や変色を防止したり、プラスチックを劣化させる紫外線を吸収したり、安定化する物質等。

閾値

ある系に注目する反応を起こさせるとき、必要な作用の大きさ、強度の最小量を閾値。例えば、ある物質が、ある一定以上体内に加えられた場合にのみ毒性を示すとき、その値を(毒性発現)の閾値。

異型押出成形品

パイプのように押出時の断面形状が円形、角形など異型の成形品(中空品を含む)の総称。

異型共押出成形品

複数の合成樹脂(原料)を使用して共押出成形法で製造する異型押出成形品の総称。

移行量

食品の充填・保管中に食品用器具容器包装より、食品に移行する物質の量。しばしば溶出量と言うことがある。(溶出量参照)

一次加工

合成樹脂(原料)、又は合成樹脂(原料)と添加剤又は/及び着色剤の混合材料を加熱溶融し可塑化し、さらに金型、ダイス、冷却装置等を用いて成形する方法で、射出成形、押出ブロー成形、インジェクションブロー成形、押出成形、異型押出成形、カレンダー成形、発泡成形などに分類されています。 

一次加工品

A登録済合成樹脂(原料)、または、A登録済合成樹脂(原料)とB登録済添加剤・着色剤を用いて製造した一次加工品のうち、フィルム・シート等包装材料(半製品)、及び容器包装等の総称。

一日当たりの許容摂取量(ADI)

摂取されることを意図した農薬や食品添加物の残留基準の設定などに用いられる用語で、健康影響の観点から人が一生涯摂取しても影響が出ないと判断される摂取量。コストと便益に基づいた概念で、通常、1日体重1kg当りの摂取量[mg/kg-体重・日]であらわし、ADI(Acceptable Daily Intake)。

一日当たりの推定摂取量(EDI)

当該物質が合成樹脂製器具容器包装より食品中に溶出し、結果として、人が摂取する量。通常、この値は合成樹脂(器具容器包装)からの溶出量、又は合成樹脂(器具容器包装)中の存在量から求める。なお、1日体重1kg当りの摂取量[mg/kg-体重・日]であらわし、EDI(Estimated Daily Intake)。

一日当たりの耐容摂取量(TDI)

食品などに意図的に使用されていないにもかかわらず、食品中に移行残存して食品を汚染する物質に対して設定されるもので、通常、亜急性毒性試験結果より得られる最大無作用量を安全係数で除して求められる。「一日耐容摂取量」は、食品の消費に伴い摂取される汚染物質に対して人が耐許容できる一日当たりの摂取量。通常、1日体重1kg当りの摂取量[mg/kg-体重・日]であらわし、TDI(Tolerable Daily Intake)。

一般規格

告示第370号の合成樹脂製器具容器包装に関する規格のうちで、全樹脂に適用され、カドミウム、鉛の含有量(材質試験)、重金属の溶出試験や過マンガン酸カリウム消費量について定められている規格。

委任状

代表者が確認証明書の申請に関する権限を自社の者に委任する場合の所定の様式による文書(実施細則第4条第3項、附属書 Ⅱ1)。なお、海外企業が会員の場合は、国内窓口の者に委任することができます。

委託生産品

会員が配合材料、配合処方、製造法、品質検査法または品質管理法を指定して、他社に生産を委託している自社銘柄品。

印刷インキ等使用品

種別分類の大分類に記載の加工工程に加えて、印刷インキ・補助材料を使用して、印刷加工、絵付加工を施した一次加工品及び二次加工品のこと。当該申請品の種別分類は大分類から選び、さらに分類記号の末尾に摘要欄のPRを付けることになっています。

印刷品

一次又は二次加工品に印刷加工のみを施した二次加工品のこと。種別分類は、二次加工品の大分類4で申請することになっています。

インジェクションブロー成形品

インジェクションブロー成形法による容器などの成形品のこと。

インフレーション成形品

円形ダイス式の押出成形によるフィルム・チューブ状の成形品の総称。ただし、発泡成形品を除きます。

インフレーションフィルム

円形ダイス式の押出成形によるフィルム・チューブ状の成形品の略称。

インフレーションフィルム加工品

インフレーションフィルムをさらに加工した製品の総称。例えば、製袋加工品、印刷製袋品など。

エームズ試験

復帰突然変異試験(細菌使用)参照

衛生試験

自主基準に定める衛生試験のことで、ポリオレフィン等合成樹脂製容器包装等に用いられる合成樹脂について、衛生的見地より自主的に守るべき規格規準を定めています。即ち、品質を検査するための衛生試験法と、合成樹脂の範囲ごとの規格基準が定められています。

衛生試験成績書

合成樹脂(原料)と加工品の申請に際して、申請者は自主基準に定める衛生試験法に基づき、第三者機関に代表サンプルによる衛生試験を依頼して、その結果を提出することが定められています。衛生試験成績書とは、当該試験機関が発行した試験結果を証明する文書のこと。

エンジニアリングプラスチック

耐熱性や、高強度、高弾性、耐摩耗性等力学的性質を要求される分野、たとえば機械部品や電気・電子部品など金属代替に使われるプラスチック。食品関連では、食品製造工程中の機械部品や食器等の器具用途として使用されることがある。代表的なのものとしてポリアミド(ナイロン系)、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等がある。

押出シート

Tダイス式押出成形によるシート状の成形品の総称。

押出成形品

Tダイス式の押出成形によるフィルム・シート状の成形品の総称。

押出フィルム

Tダイス式押出成形によるフィルム状の成形品の総称。

押出ブロー成形品

押出ブロー成形法による容器などの成形品のこと。

押出ラミネートシート

Tダイス式押出ラミネートによるシート状の多層成形品の総称。基材フィルムをシート押出時に熱圧着法で貼合する方法による多層シートも含まれます。

押出ラミネートフィルム

Tダイス式押出ラミネートによるフィルム状の多層成形品の総称。基材フィルムをフィルム押出時に熱圧着法で貼合する方法による多層フィルムも含まれます。

温度制限

食品用器具容器包装として使用するにあたって、使用温度に対する制限。

か行

界面活性剤

界面にはたらいて、界面張力低下などの界面物性の向上をもたらす物質の一般的総称。その効用として帯電防止性、防曇性、分散性及び乳化性等の機能付与などが上げられる。

加工品

一次加工品と、一次加工品または二次加工品をさらに加工した二次加工品の総称。

カレンダー成形品

カレンダー成形によるフィルム状の成形品の総称。

カレンダーフィルム加工品

カレンダー成形品(フィルム)をさらに加工した製品の総称。

間接食品添加物

FDAで定義されているもので、間接的に食品に添加される物質。例えば、食品用器具容器包装などから意図せずに食品に移行し、結果として間接的に食品に添加される物質。食品添加物、及び直接食品添加物の項参照。

管理台帳

自主基準管理規程第4条に基づく安全性評価に基づき、ポジティブリストに掲載された物質を管理する台帳。

技術効用

添加物及び塗布物の分類ごとに定めた、容器包装等としての機能を維持するため若しくは容器包装等を製造するために必要な効用。技術的効用としての認否を定義している。技術的効用ともいう。

規格試験

告示第370号で規定される試験。合成樹脂は、「第3 D器具若しくは容器包装又はこれらの原材料の材質別規格 2合成樹脂製の器具又は容器包装」に規定され、一般規格および個別規格からなる。食品用器具容器包装材料の告示第370号 第3 D2で規定される評価は、この規格試験により取得したデータで行う。

機能試験

生分解性を示す樹脂に関する評価試験の一つで、容器包装としての使用中の物性変化を確認する模擬的試験。通常、食品擬似溶媒を用いて、40℃×30日浸漬後の分子量変化・重量変化を確認する。

基ポリマー

基ポリマーとは、単にモノマーによる組成が同一の基ポリマーというだけでなく、ある一定の性質のポリマー物質を製造する目的をもって、ある一定の条件で製造したポリマー物質のこと。

基ポリマーの規格

樹脂毎に本来遵守すべき基ポリマーとしての規格。合成樹脂、器具容器包装等の規格とは異なる。

基ポリマーの範囲

樹脂毎に使用できるモノマーの名称、使用量、必要に応じて使用制限等を規定したもの。

基本通則

着色剤を除く申請品の共通申請ルールのこと(実施細則第7条)

組合わせ品

2個以上の部品が一体となって機能を果たす一次加工品及び二次加工品のこと。

組立品

接着剤を使用せずに材料を組み合わせて作られた加工品(箱など)の総称。

共押出インフレーション成形品

円形ダイス式の共押出成形によるフィルム・チューブ状の多層成形品の総称。

共押出シート

Tダイス式押出成形によるシート状の多層成形品の総称。

共押出成形品

Tダイス式共押出成形によるフィルム・シート状の多層成形品の総称。

共押出フィルム

Tダイス式共押出成形によるフィルム状の多層成形品の総称。

共押出ブロー成形品

共押出ブロー成形法による容器などの多層成形品のこと。

共押出ラミネートフィルム

Tダイス式共押出ラミネートによるフィルム状の多層成形品の総称。

共射出成形品

共射出成形法による容器・器具などの多層成形品のこと。

げっ歯類を用いる小核試験

染色体異常試験やマウスリンフォーマtk試験で陽性や擬陽性が確認された場合に実施する試験で、通常げっ歯類の個体を用いて染色体損傷を検出する試験方法のひとつ。小核試験と略す場合もある。

原材料

容器包装等の製造、加工に用いる素材の総称で、添加剤、色材及び合成樹脂の基ポリマーの成分。なお、食品衛生法規格基準に「第3器具及び容器包装、A 器具若しくは容器包装若しくはこれらの原材料一般の規格」の項があるが、合成樹脂のPLは掲載されていない。

原材料一般の規格

告示第370号(昭和34年)“第3「器具及び容器包装」A器具若しくは容器包装又はこれらの原材料一般の規格“に規定されているもので、器具容器包装に使用する原材料に関する一般的規格が定められている。重金属、着色料、フタル酸エステルの使用制限等が規定されている。

コインジェクションブロー成形品

コインジェクションブロー成形法による容器などの多層成形品のこと。

合計添加量制限

化学構造上の類似した物質の場合等に、個別物質の添加量制限等とは別に、複数物質の添加量の合計量で制限すること。

合成樹脂

基ポリマーに必要に応じて添加物、色材等を加えた樹脂。

合成樹脂(原料)

自主基準に定められた範囲の基ポリマー、または自主基準に掲載の添加剤・色材を含有する基ポリマーを主成分とする原材料を総称する種別分類名。

合成樹脂分類

自主基準の第1部 総説 1-4適用の範囲の表に記載されている合成樹脂分類。

合成樹脂以外の材料使用品

合成樹脂以外の材料である紙類、金属類、ゴム類、蒸着加工品などを食品非接触面(層)に使用した製品のこと。当該申請品の分類記号の末尾には摘要欄のMDを付けることになっています。

交付規程

ポリオレフィン等合成樹脂製食品容器包装等に関する自主基準に基づく確認証明書の申請と交付に関する基本規則のこと。

告示第370号(昭和34年)

食品衛生法第18条に基づき、昭和34年公布された厚生省告示第370号「食品、添加物等の規格基準」をいい、器具容器包装に関しては、第3 「器具及び容器包装」に規定されている。なお、告示第370号には、器具容器包装の用途制限(使用条件)はD材質別規格、E用途別規格、F製造基準などに示されている。

個別規格

告示第370号の合成樹脂製器具容器包装に関する規格のうちで、個別の樹脂毎に定められた規格。なお、2007年3月末現在で14種類の樹脂別規格がある。

さ行

材質別規格

告示第370号 第3「器具及び容器包装」D材質別規格に規定されているもので、器具容器包装、及びその原材料に関する合成樹脂、ガラス等の材質毎の規格が定められている。

再生品等

一度使用され、または使用されずに収集され、もしくは廃棄された合成樹脂並びにこれらから再生した原材料。即ち、自主基準を適用する合成樹脂(原料)及び合成樹脂製容器包装等は未使用品で製造されたものであり、使用済製品からの原材料を含む再生品等に自主基準は適用されません。ただし、同一事業者における製造、成形工程等で発生した仕掛品、端材、出荷前製品又は未開封品、さらに食品安全基本法第11条の規定に基づく食品健康影響評価を受け、食品用途への使用が認められた合成樹脂又はその原材料、また技術委員会が別に定めたものは除外されます(自主基準管理規程第3条、同実施細則第5条)。

最大無毒性量

毒性試験に於いて、所定期間投与後の試験動物に対していかなる副作用等の影響を発現しない投与量(mg/kg-体重・日)。 NOAEL(No Observed Adverse Effect Level)と略す。

最大溶出量
(代表サンプル/衛生試験結果)

最大溶出量”とは、申請品の中で審査室に提出する代表サンプルの溶出試験の数値のこと。申請品の配合処方(添付資料1)には配合材料の配合量を範囲で記入できます。そこで、申請品の銘柄に含まれる配合量の異なるサンプルの溶出試験結果は一定ではありません。そこで、申請品の中で溶出試験の結果が最大量となる配合処方のサンプルを申請書に添付すること、さらにその代表サンプルで実施した衛生試験の成績書を添付することになっています。

削除台帳

自主基準管理規程第13条に基づき、ポジティブリスト掲載原材料に関して、食品衛生法等の安全性関連法規(水道法、薬事法、労働安全衛生法、毒物・劇物取締法、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律等)の改正、海外食品衛生法規等の改正、掲載原材料の安全性に関する社会問題、安全性に係る情報が明らかとなり、技術委員会にてポジティブリストからの削除決定に基づいて削除した物質をリスト化したもの。

参照法規

自主基準管理規程第4条3項に基づき、ポリ衛協と同等の安全性評価が行われていると認められる海外の食品器具用包装に関する法律等。具体的には、米国(FDA)、EU指令2002/72/EC及びその改正指令、並びにイギリス、ドイツ、フランス、ベルギー、オランダ、デンマーク及びイタリアにおける食品衛生法等。

酸性食品

酒類及び油脂及び脂肪性食品以外の食品で、pH5以下の食品。

残存量制限

合成樹脂、及び食品器具容器包装中に残存する当該物質の量に関する制限。 通常、添加量制限として扱う。

シート

押出成形で加工された比較的厚肉のフィルム状の単層または多層の成形品の総称。主に二次加工により容器包装等となる半製品を指します。 (注1)共押出成形法による多層シート含みます。 (注2)JIS Z1707食品包装用フィルム(通則)では、0.25mm厚さをシートの下限としていますが、材質の特性によってはその限りではありません。

色材

有機顔料、染料、無機顔料など着色を目的に添加する物質。

色材ポジティブリスト

自主基準に定めるポジティブリストのうち、色材については、カラーインデックス番号および商品名で記載し、用途制限があるので使用し得る対象の合成樹脂分類と食品分類を一覧できるように別表となっている。

自社生産品

会員が自らの生産事業所で生産している製品のこと。

自然色(加工品)

食品接触層に着色剤を含まない一次加工品及び二次加工品のこと。

自然色(合成樹脂<原料>)

合成樹脂(原料)で、配合処方に色材(マスキング剤を除く)、着色剤、合成樹脂(原料)着色品を含まないもの。

実施細則

交付規程の各条項の細部を規定する規則(交付規程第19条、表・書式・様式等を含む)。

射出成形品

射出成形法による容器・器具などの成形品。

充填剤

主として、天然鉱物、金属酸化物などの無機系物質を使用して機械物性の強化、改良等の機能を付与する目的で添加される物質。

主成分

厚生労働省告示第370号(昭和34年)で定義されている個別規格のある樹脂の合成樹脂分類に関する局長通知等の中では、例えば次のように定義されている。

酒類

食品衛生法に規定される食品のうち、食品成分表によりアルコール分が1%を超える飲料。

蒸着加工品(蒸着膜)

金属、金属酸化物、炭素等の極めて薄い被膜を食品非接触面に形成した一次加工品及び二次加工品のこと。当該申請品の分類記号の末尾には摘要欄のMDを付けることになっています。

蒸発残留物<溶出試験>

食品用器具容器包装、又はその原材料である合成樹脂より溶出する物質の総量(総溶出量)。

使用品(容器包装)

会員が容器包装に食品を充填し、最終製品にする場合の種別分類で、その製造工程に一次加工を含まないことになっています。なお、使用する加工品は登録品に限り、一貫生産の場合もまず加工品として申請して事前に登録しなければなりません。

使用量

添加剤・色材の使用量とは、配合材料の配合量(重量比率)をいい、含有(残存)量ではありません。

消費係数

合成樹脂製器具容器包装の合成樹脂別の使用比率。リスク評価時にヒトへの暴露量の係数として利用する。FDAはこの考え方を導入してリスク評価を行っており、FDAが調査し、アメリカ合衆国内の消費係数を設定している。

触媒

一般的には、特定の化学反応(重合反応)を促進する物質で自身は反応の前後で変化しない物質をいうが、ポリ衛協では、これらに加えて、過酸化物等の開始剤として使用する場合のラジカル発生剤も「触媒」。

食品

食品衛生法第4条に規定される食品、即ち、薬事法に規定する医薬品及び医薬部外品を除くすべての飲食物。

食品擬似溶媒

告示第370号では、食品分類毎に溶出試験に使用する浸出用液を定めており、この溶媒を食品擬似溶媒。油脂及び脂肪性食品はヘプタン、酒類は20%エタノール、水性食品は蒸留水、酸性食品は4%酢酸としている。なお、ポジティブリスト掲載時に推定摂取量を求めるために行う溶出試験に於いても食品擬似溶媒を使用する。

食品制限

食品用器具容器包装として使用するにあたって、食品分類に対する制限。

食品接触面

食品に接触する面とは、接触する可能性のある面を含み、一定の厚みを有するもの(自主基準管理規程第3条、同実施細則第3条)。

食品添加物

食品衛生法第4条第2項で「食品の製造の過程において又は加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものをいう」と定義されているもので、添加物毎に使用できる食品の種類や添加量が規制されている。なお、用途としては、食品製造の助剤、甘味料、着色料、香料、保存料、酸化防止剤、栄養強化剤等がある。

食品分類

食品衛生法第4条に規定される食品を、その性質により、1)油脂及び脂肪性食品、2)酒類、3)その他食品(pH5を超えるもの)、4)その他食品(pH5以下のもの)に分類したもの。

助剤

触媒、調整剤などの重合に必須の添加剤や一般的効用を補うための添加剤の総称。なお、自主基準では、助剤を明記している樹脂と明記していない樹脂がある。

申請資格

確認証明書を申請できる資格のこと。実施細則第3条の欠格事項に該当したときは申請できません(交付規程第2条、実施細則第3条)。

申請者

告示第370号の合成樹脂製器具容器包装に関する規格のうちで、個別の樹脂毎に定められた規格。なお、2007年3月末現在で14種類の樹脂別規格がある。

申請品

申請者が確認証明書の交付を申請する特定の銘柄品。

申請品別・種別分類

申請品別種別分類とは、申請品を特定するためグループに区分けしたもの。申請品の種類毎に名称と記号により特定できます。なお、申請では、種別、大分類、中分類、小分類、細分類の順に一連の記号をもって1申請となります。(実施細則第6条、第7条、表1-1、1-2、1-3、1-4)。なお、種別分類表1-2、及び1︲3の摘要(付帯材料)欄は、食品非接触部分に関する分類記号を定めたもので、これも一連の記号に含まれます。種別は次のとおり。 (1) 原材料 Ⅰa添加剤、Ⅰb着色剤、Ⅰc合成樹脂(原料) (2) 容器包装等 Ⅱ一次加工品、Ⅲ二次加工品、Ⅳ使用品、V販売品

申請品別原則

申請品の種類に応じた申請ルールをいい、基本通則と同時に適用されます。但し着色剤には適用されません(実施細則第8条)。

水性食品

酒類及び油脂及び脂肪性食品以外の食品で、pH5を超える食品。

水道法

水道の布設及び管理を適正かつ合理的ならしめるとともに、水道を計画的に整備し、及び水道事業を保護育成することによって、清浄にして豊富低廉な水の供給を図り、もって公衆衛生の向上と生活環境の改善とに寄与することを目的として、昭和32年に制定された法律(食品安全委員会の用語集より抜粋)。

滑剤

合成樹脂加工時の離型性、滑り性、流動性等の機能を付与する物質。合成樹脂に添加して樹脂表面と成形機、成形品同士の滑り性を付与したり、合成樹脂の溶融粘度を低下させ流動性の向上等を目的とする。

生菌試験

生分解性を示す樹脂に関する評価試験の一つで、生菌を含む食品の容器包装としての使用後の材料変化を確認する模擬的試験。通常、枯草菌(納豆菌)、乳酸菌、及び酵母菌を用いて、菌の至適温度×30日浸漬後の材質変化等を確認する。

生分解性樹脂

食品用器具容器包装などに合成樹脂としての使用中は、通常の合成樹脂の製品と同じように使用でき、且つ使用後は加水分解等の一次分解を経た後、自然界の微生物や分解酵素等により分解される特性を有する合成樹脂。ポリ衛協では、申請者が生分解性樹脂としての申請をした場合には、通常の樹脂の評価に加えて、使用中の衛生安全性確保を目的とした機能試験、長期浸漬試験、生菌(乳酸菌、枯草菌)浸漬後の材質試験など評価を必要とする。

接着剤使用品

接着剤を使用して製造したフィルム・シート等包装材料、容器包装等のこと。当該申請品の分類記号の末尾には摘要欄のADを付けることになっています。

接着ラミネート加工品

接着剤を使用して積層加工を施した容器包装等の総称。接着剤を全面に、あるいは部分的に塗工したフィルム・シート等包装材料(半製品)も含みます。

成形品

一次加工のみの半製品及び製品。

製造基準

告示第370号 第3「器具及び容器包装」F製造基準に規定されているもので、器具容器包装の製造に関わる基準が定められている。合成着色料は食品に移行しないことが規定されている。

染色体異常試験

化学物質あるいは放射線などの染色体への影響を調べる試験。遺伝子の担い手である染色体の変化を検出する試験で、変異原性試験あるいは遺伝毒性試験の分類に入る。「哺乳類培養細胞を用いる染色体異常試験」参照。

哺乳類培養細胞を用いる染色体
異常試験

主に哺乳類(チャイニーズハムスターなど)の初代または継代培養細胞を使用する試験で、染色体の構造的異常ならびに数的異常を計測する試験。具体的な方法として、細胞に被験物質を投与し、染色体標本を作成する。 1つの標本につき100個の分裂中期像について、染色体の形態異常および数的異常について検索し、染色体異常を持つ細胞の出現頻度および用量依存性から判定・評価する。

総乳酸量<溶出試験>

ポリ乳酸を主成分とする食品用器具容器包装より溶出するラクチド及びオリゴマーの代替指標。

その他制限

量的制限や用途制限以外の制限。

その他添加剤

結晶核剤等助剤としての機能を付与する目的で添加される物質。

た行

代表者

原則として会員企業の社長(代表取締役)をいいますが、当該申請品を所管する代表取締役も含めています(附属書 Ⅱ1.(1))。

代表サンプル

代表サンプルとは、申請品の銘柄の中で最大溶出量のものと規定されています。合成樹脂(原料)と加工品の申請では、当該申請品の銘柄を代表するサンプルを提出することになっています(実施細則第9条の2)。

他社生産品

他社の生産事業所で生産された製品のこと。申請時に、①確認申請に必要な処方内容に関わる情報開示を受けること、②品質に関わる配合処方等の変更がある場合に事前に通知されることが当事者間で契約されていることが必要。

多層品

異なる配合処方の合成樹脂、あるいは他の材料を積層した構造の一次加工品及び二次加工品のこと。ただし、食品接触する面(層)が自主基準に記載の合成樹脂(添加剤・着色剤を含むものも可)で登録済の原材料のみで構成されていないと申請できません。

多段加工品

一次加工の工程と二次加工の工程を連続して製造される容器包装等のこと。一次加工段階のフィルム・シート等包装材料と、二次加工段階の容器包装等を一括して1件の申請とすることができます(実施細則第8条7号)。

単層品

食品接触面(層)のみから成る単一層の一次加工品及び二次加工品のこと。製造法上では複層の加工品でも、各層の合成樹脂が同一樹脂で配合処方も同じ場合は、単層品として扱うことになっています。

着色剤

自主基準に掲載されている色材(染料、有機顔料、無機顔料、マスキング剤、食添色素)と自主基準に掲載されている添加剤を配合した申請品のこと。着色合成樹脂(原料)、着色加工品の製造に使用される着色用のドライカラー、ペーストカラー、リキッドカラー、着色マスターバッチを総称する種別分類名。

着色剤の申請原則

着色剤に関する申請ルール(実施細則第8条の2)。着色剤の特殊性から別にルールを定めたもの。

着色品(加工品)

一次加工品及び二次加工品の場合、食品接触層に着色剤を含むものを指します。多層品で食品に接触する層に着色剤を含まない場合は、品名は<自然色>とすることになっています。

着色品(合成樹脂<原料>)

合成樹脂(原料)の場合、配合処方に色材、着色剤、合成樹脂(原料)、着色品のいずれかを含むものを指します。

着色マスターバッチ

合成樹脂(原料)や加工品を製造する場合に、少量の粉末状また液状の着色剤を粒子状の合成樹脂(原料)と直接に混合する方法は、製品中で均一に着色剤が分散し難いので、その代わりに合成樹脂(原料)に、最終製品に必要な濃度よりも高い濃度の着色剤を添加し、溶融し、粒子状の中間原料をつくり、原料樹脂にこれを混合・希釈して使用します。この中間原料を着色マスターバッチといいます。なお、その配合処方でA登録済の合成樹脂(原料)は必須ですが、添加の対象となる合成樹脂(原料)と異なるポリマー分類の合成樹脂(原料)も配合できます。

長期室温保存試験

生分解性を示す樹脂に関する評価試験の一つで、容器包装としての使用後の材料変化を確認する模擬的試験。通常、食品擬似溶媒を用いて、室温×長期間(30日、90日、180日)浸漬後の材料の溶出物質種、蒸発残留物等の確認をする。

添加剤

添加物、配合剤などともいわれる。合成樹脂の製造、加工、使用時に求められる物性の改質(特性の付与、向上)などを目的として加えられる物質で自主基準管理規程実施細則 第8条2項に示す物質。安定剤、界面活性剤、滑剤、充填剤、ポリマー添加材、ラジカル発生剤、色材、その他添加剤などがある。

添加剤(単品)

ポジテイブリスト掲載の添加剤のこと。PL番号ごとに示された物質を総括する種別分類名。

添加剤(配合品)

PL番号の異なる複数の添加剤(単品)を組み合わせた混合品を総括する種別分類名。

添加量制限

合成樹脂、及び食品器具容器包装への当該物質の添加量に関する制限。

登録番号

確認証明書の交付に際して、申請品に対して与えられる固有の番号。登録番号は種別と制限を示す記号と、申請品固有の番号とで構成されています。

登録台帳

登録台帳とは、自主基準適合審査に合格した食品用容器包装等及びその原材料について、使用原材料のPL番号及び登録番号や配合割合等を記載した台帳のこと(交付規程第2条)。

登録品

A申請、B申請、C申請により確認証明書の交付を受けた申請品。

毒性試験

食品用器具容器包装に使用する原材料の評価に必要な毒性に関わる試験。ポリ衛協では、食品用器具容器包装を目的としていることから、通常、経口毒性試験を示す。なお、一般的には、経口による毒性の他、経皮、吸入、静脈内、皮下、筋肉内、気管内注入などがある。

[亜急性毒性試験]
化学物質等を哺乳類動物に対して1~3ヶ月程度の期間にわたり連続または反復経口投与することによって発現する毒性を調べる試験。この試験では、投与された動物に全く影響が出ない一日当りの最大投与量(mg/kg-体重・日:最大無毒性量<NOAEL>。)を得る。 尚、同等の試験で6ヶ月~2ヶ年程度で発現する毒性を慢性毒性。亜慢性毒性試験ともいう。

塗布剤

自主基準で容器包装等の表面に塗布することが認められたPL物質(単品)、またはその配合品の水溶液、または水性エマルジョンを総称する種別分類名。なお、添加剤と同一物質でも、塗布剤として登録された場合は、登録番号が異なりますのでご注意ください。また、自主基準で認められている塗布剤は、滑剤、界面活性剤、安定剤、充填材の機能に限定され、その効用・目的は、帯電防止性、防曇性、滑り性、離型性、はく離性、粘着防止性の6種類。

塗布剤(単品)

ポジテイブリスト掲載の添加剤中、塗布用として使用できることが掲載された物質のこと。PL番号ごとに示された物質を総括する種別分類名。なお、添加剤と同一物質でも、塗布剤として登録された場合は、登録番号が異なりますのでご注意ください。

塗布剤(配合品)

PL番号の異なる塗布剤(単品)を組み合わせた混合品を総括する種別分類名。なお、塗布剤(配合品)は水溶液、または水性エマルジョンに限定されています。

塗布剤使用品(塗布品)

食品接触面(層)に塗布剤を塗布した一次加工品及び二次加工品の総称。なお、食品非接触面(層)に塗布する場合も、登録済の塗布剤を塗布することになっており(附属書 Ⅱ3(8)、Ⅱ4(6))、当該申請品の分類記号には細分類のSCを入れることになっています。

塗布物

塗布剤、表面塗布剤などともいわれる。合成樹脂製品に、離型性、防曇性などの機能付与を目的として、成形加工段階で塗布される物質及びその助剤。ポリ衛協では、自主基準PLに掲載の全ての添加剤分類を対象に、帯電防止性、防曇性、滑り性、離型性、剥離性、粘着防止性の効用を目的として塗布する物質及びその助剤に限定しており、この目的以外のものは対象外である。

塗布量

塗布剤の塗布量とは、塗布する単位面積あたりの塗布量(wet)をいい、乾燥後の塗布膜の重量ではありません。

塗布量制限

塗布物(食品用器具容器包装に塗布する物質)の量に関する制限。なお、通常mg/m2単位で表示する。

他衛生団体対象樹脂使用品

他団体の自主基準による合成樹脂を食品非接触面に使用した製品のこと。現時点では、PVC、PVDC、ゴムの3団体があります。当該申請品の分類記号の末尾には摘要欄のPLを付けることになっています。

な行

二次加工

一次加工品、又は二次加工品を添加剤・着色剤を使用しないで容器包装等に加工する方法で、切断・打ち抜き加工、熱接着、超音波接着、高周波接着、真空成形・圧空成形、プレス成形などに分類されています。

二次加工品

一次加工品、または二次加工品をさらに加工して製造した容器包装等、またはフィルム・シート等包装材料(半製品)の総称。

乳等省令

厚生省令第52号「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(昭和26年)」。牛乳や乳製品などについての成分規格や製造基準、容器包装の規格、表示方法などが定められている。乳及び乳製品用の容器包装の規格は、一般の食品用と異なる。

熱可塑性

モノマー同士が、主として線状につながった構造の高分子において、加熱すると軟化・溶融し、再度冷却すると固化する特性。

熱硬化性

比較的低分子のモノマーあるいは線状オリゴマーが加熱によって架橋し網状構造を有する高分子化合物において、一度網状構造を呈したあとは加熱しても再び軟化・溶融することはない特性。

熱成形加工品

熱成形法(真空成形、圧空成形、プレス成形など)による二次加工品の総称。

熱湯容器の揮発性物質の規格 

熱湯を用いる食品容器の材質中の揮発性物質について食品衛生法第10条に基づき、昭和54年6月に設定された規格基準。

熱湯容器用発泡ポリスチレン

カップ麺容器・カップスープ容器の材料で、熱湯を直接注ぐことのできる発泡ポリスチレン。

熱湯食品

発泡ポリスチレン製容器に充填封緘された食品で、熱湯を注いで一定時間後に食することができる乾燥食品(カップヌードル、カップ麺、カップスープなど)の総称。ポリ衛協の自主基準(衛生試験法)のみで使用されている用語で、熱湯食品用の特定揮発性物質の規格を指しています。なお、食品衛生法では”熱湯を用いる発泡ポリスチレン製容器に関する揮発性物質の規格”と定義しています。

は行

発がん性

生体に悪性腫瘍を誘発させる能力。実際には、疫学調査あるいは動物実験において対照群に比べて有意に腫瘍の発生が増加するかどうかを追究し発がん性を明らかにする。

販売品

会員が他社の登録品を自社銘柄として申請する場合の種別分類名で、原材料、加工品、使用品に一切の加工を加えず、新たな物質を加えることもなく、単に第3者に販売する場合に限定されます。

配合処方

申請品を製造するのに必要な全ての配合材料とこれらの配合量又は配合割合をいいますが、これを記入した文書(添付資料1の様式による)をいうこともあります。また、各個の配合量は、実際に使用する数値を範囲で記入できることになっています(実施細則第7条3号、4号、12号)。

配合材料

申請品に配合されている材料のことで、配合処方に記入する物質または材料の総称(実施細則第7条)。

配合量

申請品の配合処方に記入する配合材料ごとの使用量のこと。実施細則では、総ての配合材料について実配合量(重量%)を範囲で記入することになっています。

発泡(合成樹脂<原料>)

配合処方に発泡剤を含む合成樹脂(原料)の種別分類名。

発泡シート

合成樹脂(原料)と発泡剤・発泡助剤による押出成形で製造した巻状のフィルム・シート等包装材料(半製品)の総称で、二次加工により容器包装等を製造できます。

発泡剤及び発泡助剤

液化ガスの気化、化学反応分解や熱分解による気体発生などを利用して合成樹脂への発泡特性の付与を目的に添加される物質及びその助剤。

発泡成形品

発泡剤・発泡助剤を含む合成樹脂(原料)による一次加工品(発泡成形)と、発泡剤・発泡助剤と合成樹脂(原料)の混合材料による一次加工品(押出加工)、及びそれらをさらに加工した二次加工品の総称。

汎用プラスチック

熱可塑性プラスチック中でポリエチレンやポリプロピレン、ポリスチレン等の幅広い物性・機能を有し広範囲な分野に使用され、使用量の多いプラスチックをいい、食品器具容器包装用にも汎用的に使われる。

非加熱・熱融着加工品(組立品)

断裁・打ち抜き加工、熱融着、高周波融着、超音波融着などを施した加工品の総称。

評価試験(PL溶出試験法)

食品用器具容器包装に使用する原材料をポジティブリストに掲載するために行う試験をいい、溶出試験結果により推定摂取量を算出する。

品質制限

合成樹脂、及び食品器具容器包装に使用するポジティブリスト掲載物質の品質に関する制限。

品名

確認証明書に記載する申請品の種別分類を示す名称のこと。品名は実施細則に定める種別分類(表1)と附属書の規定に従って、種別、大分類、中分類、小分類、細分類欄に記載された名称を選択して命名することになっています。なお、合成樹脂(原料)、添加剤、塗布剤、加工品の種別ごとに品名の付け方が異なります(実施細則第7条、第8条、第8条の2、表1、附属書)。

附属書

交付規程、及び実施細則に記載のない細部について、規格推奨委員会が協議して定めた規則を整理した文書。判例集的位置付けのもの。

分類記号

申請品の種別分類を特定する一連の記号(実施細則第7条、表1-1,1-2,1-3,1-4)。

フィルム

押出成形で加工されたフィルム状の単層または多層の成形品の総称で、延伸法のフィルムを含みます。主に二次加工により容器包装等となる半製品を指します。
(注1)共押出成形法による多層フィルムを含みます。
(注2)JIS Z1707食品包装用フィルム(通則)では、0.25mm厚さをフィルムの上限としていますが、材質の特性によってはその限りではありません。

フィルム・シート等包装材料
(半製品)

A登録済合成樹脂(原料)を一次加工で製造した巻状のフィルム・シート、及びパイプなどの半製品で、容器包装等の材料となるものの総称。

フィルム加工品

フィルム状の一次加工品をさらに加工した製品の総称。

復帰突然変異試験(細菌使用)

大腸菌、サルモネラ菌などのアミノ酸代謝に関わる遺伝子に突然変異を起こす細菌を用いて、化学物質の発がん性の可能性を調べる試験。 化学物質にDNAの突然変異を誘発する作用があるかどうかを調べるための最も簡便かつ非常に感度の高い試験と言われており、化学物質で処理した群の変異コロニー数が、陰性対照群の2倍以上に増加し、かつ用量依存性が認められる場合に陽性と判定する。但し、本試験が陽性の場合であっても、発がん性があるとはいえない。エームズ試験とも呼ばれる。

物質を特定する制限

高級脂肪酸(C8~C22)カルシウム(PL物質名称:C3-2)のようにポジティブリスト掲載物質の範囲が広い場合に物質を特定する制限を付ける場合があり、この時の制限。

プラスチック

日本工業規格のJIS K-6900(プラスチック-用語)にて、必須の構成成分として高重合体を含み、かつ完成製品への加工のある段階で流れによって形を与え得る材料と定義されるもの。JISでは繊維やゴム、塗膜、接着剤などはプラスチックといわない。

ブロック共重合体

2種以上のポリマー鎖が、各々の末端で結合したもの。食品容器包装では、その耐衝撃性などを生かして使われているものもある。

分子量調整剤

重合度を調節する目的で添加される成分。

分配係数

合成樹脂別に規定される食品分類毎の使用比率。合成樹脂毎の特性から、使用される食品分類の比率が異なってくる。ヒトへの暴露量推定の時に、食品分類毎の比率を考慮することで、より実態に近いリスク評価が可能となる。FDAはこの考え方を導入してリスク評価を行っており、FDAが調査し、アメリカ合衆国内の分配係数を設定している。

平板

押出成形品、発泡成形品のうち、枚葉状のシート(半製品)の総称で、二次加工により容器包装等になります(特に厚薄の区別はありません)。

併用制限

個々の物質の特性からくる理由で、併用の禁止又は併用時に設定されている制限。

変異原性(試験)

遺伝子に突然変異を起こさせる性質(の有無を確認するスクリーニング試験)をいい、遺伝毒性(試験)ともいう。「変異原性=発がん性」と誤解されるが、変異原性を示す物質のなかには発がん性を示さない物質も多くある。しかし、発がん性を示す物質からみると、変異原性との相関が非常に強いことがわかっていることから、発がん性物質のスクリーニング試験として変異原性試験が位置付けられている。(なお、ポリ衛協では、経口摂取による変異原性試験を対象とする。)

ボイル殺菌

100℃以下の温度の水中に容器に充填/封緘された食品を保持することにより殺菌する殺菌法。

ポリマー添加材

基ポリマーに、物性の改良を目的に添加混合される高分子化合物。(但し、基ポリマー自体は除く)。ポリマー添加材は、既に添加物を含んでいることが多く、添加先である基ポリマーのポジティブリストに掲載されていない添加物の誤配合を防止するため、自主基準で規定するポリマー添加材については、添加物を添加していないものとする。

ま行

マウスリンフォーマtk試験

マウスリンパ腫L5178Y 細胞のチミジンキナーゼtk遺伝子を標的とした試験系。現存する他の遺伝子突然変異検出系に比べ、高感度の遺伝子突然変異検出系であることが証明されており、化学物質のほ乳類細胞に対する遺伝子変異誘発能を定量的に評価するのに適した系であると考えられる。

マスキング剤(自主)

主に透明性の基ポリマーが有する僅かな色調を隠すために添加する色材のこと。色材ポジティブリスト記載の2-33(マスキング剤)、2-31(有機顔料)、2-32(染料)、2-34(食添色素)、2-36(無機顔料)を樹脂毎の規定量以下で使用する。尚、青色系の色材をブルーイング剤と呼ぶことがある。

マスターバッチ

合成樹脂(原料)、加工品を製造する場合に、少量の粉末状また液状の添加剤を粒子状の合成樹脂(原料)と直接に混合する方法は、製品中で均一に添加剤が分散し難いので、その代わりに合成樹脂(原料)に、最終製品に必要な濃度よりも高い濃度の添加剤を添加し、溶融し、粒子状の中間原料をつくり、原料樹脂にこれを混合・希釈して使用します。この中間原料をマスターバッチといいます。なお、その配合処方でA登録済の合成樹脂(原料)は必須ですが、添加の対象となる合成樹脂(原料)と異なるポリマー分類の合成樹脂(原料)も配合できます。

無作用量

最大無作用量、無影響量、最大無影響量ともいう。各種安全性試験において、薬物投与群が対照群と比して統計学的に生物学的に有意な変化を示さなかった最大の投与量。

[最大無作用量]毒性試験に於いて、所定期間投与後の試験動物に対していかなる影響も発現しない投与量(mg/kg-体重・日)。NOEL(No Observed Effect Level)と略す。

銘柄名

確認証明書に記載する申請品固有の商品名(または品番)のこと。申請品を他の銘柄品(自社、他社に関わらず)と区別できる特定の名称を付けることになっており、詳しくは附属書に個別に規定されています。なお、申請品が着色剤・加工品の場合のみ、グループまたはシリーズの名称を付けることができます(実施細則第7条、第8条の2、附属書)。

モノマーキャスト

モノマーから直接に製造される平板等の成形品の総称で、実施細則の種別分類では一次加工品ではなく、合成樹脂(原料)に区分しています。

や行

油脂及び脂肪性食品

食品衛生法に規定される食品のうち、食品成分表により脂質がおおむね20%以上であって、固形食品以外の食品。

容器包装等

食品衛生法第4条④号と⑤号に規定する器具及び容器包装をいう。器具とは、飲食器、割ぽう具その他食品または添加物の採取、製造、加工、調理、貯蔵、運搬、陳列、授受または摂取の用に供され、かつ、食品または添加物に直接接触する機械、器具その他の物を、容器包装とは、食品または添加物を入れ、または包んでいる物で、食品または添加物を授受する場合そのままで引き渡すもの。当協議会の確認証明制度では、容器包装等の材料となるフィルム・シート等の半製品(原反、または包装材料)も、一次加工品または二次加工品の種別で交付申請できます。

容器包装リサイクル法

家庭から一般廃棄物として排出される容器包装廃棄物のリサイクルシステムを確立し、包装容器の減量化と再資源化による循環型経済社会の構築を目的とした法律。この法律では、「消費者の分別排出」、「市町村の分別収集」、「事業者の再商品化(リサイクル)」という各々の役割分担を規定し、この体制整備により、効果的なリサイクルシステムの構築を促進することを目的としている。

溶出量制限・移行量制限

食品の充填・保管中に食品用器具容器包装より、当該物質が食品に移行する量の制限。

用途制限

食品用器具容器包装として使用するにあたって、食品分類など用途に関する制限。

用途別規格

告示第370号 第3「器具及び容器包装」E用途別規格に規定されているもので、加圧殺菌食品、清涼飲料水、氷菓、自動販売機食品等に関する規格が定められている。

ら行

ラジカル発生剤

分解してラジカルを発生させて、架橋、グラフト等の機能を付与することを目的に添加する物質。([触媒]を参照)

量制限

添加量、溶出量、残存量、及び塗布量などの制限。

流延法フィルム

流延法によるフィルム状の成形品の総称。

レジン会員

合成樹脂(原料)の申請に際し、出発物質から申請できる会員の総称。 入会時に業種としてレジン会員を選択した会員、または他の業種からレジン会員に業種変更した会員のこと。いずれも、出発物質から合成樹脂(原料)の申請資格を有する会員で、一定の義務と責任を負っています。

レトルト殺菌

100℃を超える温度で、容器に充填・封緘された食品を殺菌する方法で、高圧高温下の殺菌法。

A-Z

BfR Recommendations

ドイツ連邦リスク評価研究所(Bundesinstitut fur Risikobewertung)が作成する食品と接触して使用する合成樹脂に関するドイツ連邦の日用品法に基づく推奨基準。

BgVV

ドイツ連邦消費者健康保護・獣医学研究所の略で、BfRの旧名称。

Commission Directive
2002/72/EC

欧州連合(EU)における食品と接触するプラスチック材料及び製品に関する指令で、附属書に使用できるモノマー及び添加剤のポジティブリストが掲載されているが、2010年までに完成される予定である。

DL

分析方法の検出限界(Detection limit of method of analysis)。

EFSA

欧州食品安全委員会(European Food Safety Authority)の略称で、食品の安全性に直接もしくは間接的に影響する事項のすべてに関して、独立した科学的助言を提供する欧州委員会の諮問機関。

EU指令 (Directive)

欧州連合(EU)独自の法体系で最高位の法令。

FCN

FDAの上市前届出制度(Food Contact Notification)。Title 21 CFRに加え2000年より施行された。Title 21 CFRに掲載されていない物質をアメリカ合衆国内で食品用包装材料として使用する前に、FDAが規定するガイドラインに沿った安全性に関する情報を製造または輸入者が提出し、FDAが審査する制度である。認可物質はHP上で公開される。

FDA

食品医薬品局(Food and Drug Administration)。食品や医薬品、さらに化粧品、医療機器、動物薬など消費者が通常の生活を行うに当たって接する機会のある製品について、その許可や違反品の取締りなどの行政を専門的に行うアメリカ合衆国の政府機関である。 日本の厚生労働省に当たるHHS(Department of Health and Human Services; 保健社会福祉省) に属する一機関である。

Framework Regulation(EC)
1935/2004

Directive80/590/EEC及び89/109/EECに代って制定された欧州議会・閣僚理事会の規則で、食品と接触するプラスチック材料及び製品に関する規制の詳細を定めている。

GRAS物質

FDAの用語で一般的に安全と認められている物質(Generally Recognized As Safe)。 21 CFR Part182,184,186に掲載され、その使用が認められている。

in-vitro(インビトロ)

生物の体内で営まれている機能や反応を、生体外(in vitro )に取り出して行わせている状態。例えば、酵素を生体組織から精製し、試験管内でその反応を行わせている状態はこれに相当する。

in-vivo(インビボ)

生物の体内で生体物質が機能している状態。生体物質を生体外に取り出した状態であるin vitro(インビトロ )と対比される。

LD50(半数致死量)

化学物質の急性毒性の指標で、実験動物集団に経口投与などにより投与した場合に、統計学的にある日数のうちに、半数(50%)を死亡させたと推定される量(通常は物質量[mg/kg 体重]で示す)。LD50が小さいほど毒性は強い。

ND

検出されないこと(Not Detectable)。本指令のNDは、定められた検出限界(DL)が検出できる公認された分析方法で物質が検出されてはいけないことを意味する。そのような分析法がない場合には、公認される方法が開発されるまでは、規程の検出限界で現実的な特性を有する分析方法を使用してもよい。

PL番号(PL No.)

自主基準管理規程第7条に基づき、ポジティブリスト掲載物質毎に付ける管理番号(記号)。

Prior-sanctioned ingredients

FDAの用語で改正前認可物質。Title 21 CFR Part 181.に掲載され、GRAS物質同様その使用が認められている。

QM

材料または製品中の残存物質の最大許容量(Maximum permitted quantity)。 

QM(T)

材料または製品中に残存する物質合計の最大許容量(Maximum permitted quantity as total)。

QMA

食品に接触する表面積6dm2当たりのmg数で表わされる最終材料または製品中の残留物質の最大許容量。

QMA(T)

食品に接触する表面積6dm2当たりのmg数で表わされる最終材料または製品中の残留物質合計の最大許容量。

SCF

欧州委員会科学評議会(Scientific Committee on Food)。現在はEFSAにその機能が移行されている。

SML(特定移行量制限)

食品の充填・保管中に食品用器具容器包装より、当該物質が食品に移行する量に関する制限。添加量制限と比較して、管理上難点があるものの、耐容摂取量に対応するものであり、より絶対的な制限である。主としてEU指令等で採用されている制限方式である。(the specific migration limit)

SML(T)

指定された基ポリマーまたは物質の食品または食品擬似溶媒中への合計の移行限界量。(SML参照)

Synoptic document

欧州委員会に食品と接触するプラスチック材料として使用する目的で届けられ、リストアップされた物質(モノマー及び添加剤)をSCFまたはEFSAが評価した結果を要約した文書リスト。

Title 21 CFR

CFRは米国連邦規則集 (Code of Federal Regulations, CFR)をいい、Title 21は (Food,Drugs and Cosmetics) に関する規則である。

UDS試験

染色体異常試験やマウスリンフォーマtk試験で陽性または擬陽性となった場合に行う“げっ歯類臓器を用いる不定期DNA合成阻害試験”。