ポリオレフィン等衛生協議会

プラスチックQ&A



プラスチック製品の衛生性、安全性について、ポリ衛協としてどのように取り組んでいますか?
わが国の食品用プラスチック製品に対する法規制はどうなっていますか?
国の規格基準とポリ衛協との関係は?
ポリ袋の切れ端を食べてしまいました。大丈夫でしょうか?
ある食品の入っていたプラスチック容器に他の食品を入れても大丈夫ですか?
発泡スチロールのトレーに熱い食品を入れても大丈夫でしょうか、また、カップラーメンの容器は熱湯を入れても大丈夫でしょうか?
プラスチック製の容器で漬物(梅干など)をつけても大丈夫でしょうか?
プラスチック容器に塩、醤油、お酒などを長期間入れておいても大丈夫でしょうか?
プラスチック製まな板にも細菌が繁殖することがありますか?
10 プラスチック製の容器や食器からは有害物質が溶出し、危険なことはありませんか?
11 プラスチック容器に食べ物を入れておいたら容器が変色してしまいました。プラスチックの色が食べ物のほうへ移ることはありませんか?
12 電子レンジにプラスチック製品を使用する時、注意することは?
13 灯油用ポリタンクに灯油以外のもの(例えば飲料水など)を入れても大丈夫でしょうか?
14 油に溶けやすい添加剤があるそうですが?
15 プラスチックにはなぜ、添加剤が必要なのですか?
16 発泡スチロールトレーはどのようにリサイクルされていますか
17 プラスチック製家庭用品の品質表示について説明してください。
18 医療用に用いられているプラスチックの安全性について教えてください。
19 プラスチック容器は使い捨てされる(ワンウェイ)ので資源のむだ使いではないでしょうか?
20 プラスチックには寿命がありますか?


プラスチック製品の衛生性、安全性について、ポリ衛協としてどのように取り組んでいますか?
ポリ衛協ではプラスチックの種類別に自主基準を制定し、会員が自主基準を守ることによって、安全性確保に努めています。この自主基準の主な点は次の2点です。

(1)プラスチック及びその添加剤(着色剤を含む)は、毒性等の試験の結果、安全性が確認されたものか、 または、先進諸外国(アメリカ、ドイツ、オランダなど)で安全に使用できる物質として認可されているものの中から品質や使用量制限などを定め、リスト(ポジティブリスト)を作成しています。
(2)プラスチック及びプラスチック形成品に対して食品衛生法に準じて衛生試験法を定めています。 会員は(1)のポジティブリスト記載の物質のみを使用して、食品用プラスチックの原 料および製品を製造し、(2)の衛生試験を実施しています。
なお、ポリ衛協では自主基準に合致した製品に自主基準合格マーク表示することを推奨し、安全なプラスチックを選ぶ目安にしています。

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わが国の食品用プラスチック製品に対する法規制はどうなっていますか?
食品衛生法第3章 器具及び容器包装では第8条に「営業上使用する器具及び容器包装は、清潔で衛生的でなけばならない」、
第9条に「有毒な、もしくは有害な物質を含み、または付着して人の健康を害うおそれがある器具もしくは容器包装は、製造・販売、輸入もしくは営業上使用してはならない」、
また、〔器具等の規格及び基準〕として第10条には「厚生大臣は、公衆衛生の見地から、販売の用に供し、若しくは営業上使用する器具若しくは容器包装若しくはこれらの原材料につき規格を定め、又はこれらの製造方法につき基準を定めることができる。
(2)前項の規定により規格又は基準が定められたときは、その規格に合わない器具若しくは容器包装を販売し・販売の用に供するために製造し、若しくは輸入し、若しくは営業上使用し、その規格に合わない原材料を使用し、又はその基準に合わない方法により器具若しくは容器包装を製造してはならない」としています。
これにもとづいて制定された具体的な規格基準が「食品、添加物等の規格基準」(昭和34年厚生省告示第370号)「第3:器具及び容器包装」(最終改正平成18年3月31日)厚生労働省告示第201号)です。
ここでは食品に直接接触するプラスチックに対し、種類にかかわらず適合しなければならない「一般規格」と、そのプラスチックの特性を考慮した種類別の「個別規格」が定められています。
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国の規格基準とポリ衛協との関係は?
昭和46年、厚生省はプラスチック関係業界に対し、食品用プラスチックの安全性確保のため、次のような業界指導を行いました。

(1)プラスチックの成分および添加剤について、ポジティブリストを作成する。ただし 国では作らず民間自主基準とする。
(2)国では順次個別規格を作成する。
(3)国が告示する各プラスチックの規制は、民間の自主基準でポジティブリストが守られていることを前提として、プラスチックからの溶出量を制限する方式で行う
これに従い、ポリ衛協では昭和49年、ポリエチレン、ポリプロピレンなど5樹脂についてポジティブリストおよび衛生試験法からなる自主基準を制定しました。 以降対象樹脂が増え、現在28種のプラスチックに自主基準を制定しています。また、ポリ衛協対象の9樹脂に国の個別規格が設定されています。

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ポリ袋の切れ端を食べてしまいました。大丈夫でしょうか?
一般にプラスチックは化学的に不活性で、誤って切れ端を食べてしまっても、体内では何ら変化はなく、そのまま排泄され、吸収されるようなことはありません。これらは動物実験でも確認されています。
ただ、大きさや形状によっては、消化器官の一部を傷つけたり、滞留したりすることも考えられますので、状況によっては医師の診断が必要な場合もあります。特に小さいお子様にはご注意ください。
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ある食品の入っていたプラスチック容器に他の食品を入れても大丈夫ですか?
プラスチック容器は、中に入れる食品の種類によって、いろいろな材質が使い分けられています。プラスチックは一般には酸やアルカリに強いのですが、中には油やアルコールでふやけたり、ひび割れするもの、酸素や光の透過性の違いから内容物が変質することもあります。
清涼飲料水のボトルに飲み水やお茶をいれたり、元の食品と同じタイプの食品、乾燥食品などであれば転用しても大丈夫ですが、違う場合の転用は避けて下さい。
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発泡スチロールのトレーに熱い食品を入れても大丈夫でしょうか、また、カップラーメンの容器は熱湯を入れても大丈夫でしょうか?
発泡スチロールの耐熱温度は100℃前後です。揚げたての天ぷら、コロッケ、とんかつなどを直接のせたり、油性の食品を包んだまま電子レンジ加熱したりしますと、 高温の油で変形したり、穴があいたりすることがありますので、熱い油性の食品を直接のせたり、電子レンジでの加熱は避けてください。
カップラーメンには、熱を伝えにくい発泡スチロール製の容器などが使われています。熱湯を使用しますので、使用条件に合った厳しい規格基準に従い、安全性を確保しています。ただし、やけどなどには注意してください。
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プラスチック製の容器で漬物(梅干など)をつけても大丈夫でしょうか? 
漬物をつける容器は、一般用でなく、漬物用容器をお勧めします。
漬物の容器にはポリエチレンやポリプロピレンが多く使われています。
梅干の塩分とすっぱさで漬物容器が変質することを心配される方がありますが、食品中の酸や塩分でプラスチックが変化することはありません。
ぬかみその場合、木の樽に比べて通気性が小さいため、かき回し方が足りなくなるとにおいのもとになる菌が増えてにおいがつくことがあります。よくかき回すことが必要です。
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プラスチック容器に塩、醤油、お酒などを長期間入れておいても大丈夫でしょうか?
食品容器は食品の種類や保存期間に応じ、塩、醤油、お酒などと長期間接触しても安全であることを確認した材料を使用しています。ただし、家庭で酒、アルコール類をメタクリル樹脂やポリスチレンの容器に長期間保存すると、味が変わることがありますので、避けたほうがよいでしょう。
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プラスチック製まな板にも細菌が繁殖することがありますか?
プラスチック製まな板の材料は、通常ポリエチレンです。
ポリエチレンをはじめプラスチックは一般に吸水性はほとんどなく、木製のものに比べて細菌が繁殖しにくい材料です。
都道府県によっては業務用のまな板には、プラスチック製のまな板を推奨しているところもあります。
ただ、プラスチック製のまな板でも、使っているうちに細かい切り傷ができて、そこに食物や水分が溜まり、洗浄が不十分であれば、細菌が繁殖することがあります。
まな板は使用後、すぐ洗って乾燥させることをお勧めします。
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プラスチック製の容器や食器からは有害物質が溶出し、危険なことはありませんか?
ポリ衛協では食品用プラスチックの製造の際、使用しても実際上安全と思われる物質をポジティブリストとして規定しています。
食品容器等を製造する会員は、このリストに記載の物質のみを使用した原料を用い、さらに容器・包装などの最終製品で材質、溶出試験を実施し、確認することによって安全性を確保していますので安心してご使用になれます。
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プラスチック容器に食べ物を入れておいたら容器が変色してしまいました。プラスチックの色が食べ物のほうへ移ることはありませんか?
プラスチックの表面はガラスやホウロウ引きのものに比べ、表面がやわらかいので、長い間食品をいれたまま放置したりしますと、容器に食品の色が付くことがあります。
プラスチック側からの化学物質の移行ではなく、逆の現象ですから問題はありません。木の樽に食品の色が浸み込む現象と同じです。
密封容器にはポリエチレンやポリプロピレンが多く使われています。
使用している着色剤につきましては「色材の試験法」にもとづいた試験の結果、色が溶出しないことを確認した着色剤を使っていますので、容器から色が溶出することはありません。
なお、長期間の使用により紫外線の影響などで、色があせたり変色したりすることがありますが、衛生面での問題はありません。
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電子レンジにプラスチック製品を使用する時、注意することは?
電子レンジは、食品中にマイクロ波をあて、食品中の水分を加熱させる機器です。
プラスチックの容器自体はマイクロ波で変質したり、温度が上昇したりしないのですが、加熱された食品の熱が伝わって容器も熱くなります。容器の温度は中の食品の種類と加熱時間によります。
水分の多い食品の場合は100℃前後までですが、油性の食品等ではかなり高温になり100℃を超えることもあります。
プラスチックにはたくさんの種類があり、耐熱温度もまちまちなので、品質表示などに従ってお使いいただくようお願いします。
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灯油用ポリタンクに灯油以外のもの(例えば飲料水など)を入れても大丈夫でしょうか?
灯油用ポリタンクはポリエチレンで作られています。灯油を変質させずに、安全に保管するもので、飲料水などを長期間入れておくと異臭、異味がつき飲めなくなることもあります。
また、灯油用ポリタンクに他の物を入れること、特にガソリンなどを入れますと、他の人がそれを知らずに、石油ストーブなどに給油する恐れもあり、大事故の原因になりますので、転用は絶対に避けてください。
災害等の緊急時に未使用のものを使用する事は止むを得ませんが、「飲料水」と大書するなど、くれぐれも注意が必要です。
くわしくは 日本ポリエチレンブロー製品工業会03-3661-3834へおたずねください。
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油に溶けやすい添加剤があるそうですが?
ポリ衛協の自主基準では、油性食品に溶出しやすい添加剤は、油性食品への使用を認めていません。また、バターやマーガリン容器、食用油などの容器やこれらの原料樹脂については油性食品に合った溶出試験を実施して安全性の確認をしています。
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プラスチックにはなぜ、添加剤が必要なのですか?
プラスチック製品には、「使いやすく、丈夫で長持ち」するように、成形される製品の種類や用途に応じ、ポジティブリストに記載されている添加剤が使われます。添加剤には次のような種類と使う目的があります。

(1) 安定剤 プラスチックは一般的に安定で、ほかの物質と結合はしないのですが、 成形する時、高温で、酸素と結合しやすくなります。また、屋外で使用するものは、紫外線にさらされ、脆くなってしまいます。これらを防ぐため、安定剤や酸化防止剤が必要なのです。
(2) 滑 剤 プラスチックの成形機の型から製品を取り出しやすくする離型剤、新しいポリ袋などの、あけ口がぴったりくっついているのを防ぐための滑剤などがあります。
(3) 帯電防止剤 ほとんどのプラスチックは電気絶縁性が良いので、静電気が逃げにくく、ぱちぱちしたり、ごみを吸い取ったりします。これを防ぐため帯電防止剤を使います。
(4) 発泡剤 発泡ポリスチレンのような発泡製品を作る時に使います。成形の時、ガスを発生し、気泡を作ります。ふくれたまま冷えてかたまり、ガスは抜けて、軽く、ふかふかのプラスチックになります。
(5) 充填剤 プラスチックの剛さを増したり、容積を増やしたりするため使います。タルクや炭酸カルシウムなどの無機物が代表的です。
(6) ポリマー添加材 ほかのプラスチックに混ぜて、強度を増すなどの機能性を持たせるために使うプラスチックをポリマー添加材といいます。
(7) 着色剤 プラスチックそのものは普通、無色透明か白ですが、商品価値を高めるため、色をつけることも必要です。普通は、プラスチック原料に顔料や染料などを混ぜて成形します。この顔料や染料が着色剤です。
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発泡スチロールトレーはどのようにリサイクルされていますか
使用済み発泡スチロールトレーの回収・リサイクルは平成3年から行われボールペンの軸などの文房具や日用雑貨品、植木鉢、建材、また一部トレーなどに加工され、再利用されています。
食品用に使用されたトレーは色やにおいがとれにくく、また再使用すると強度が落ちるなどの問題もあり、用途には制約もありますが、できるだけ有効活用が図られています。
汚れがついていてはリサイクルができませんので、リサイクルに出すときは、トレーをよく洗い、乾燥して出して下さい。
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プラスチック製家庭用品の品質表示について説明してください。
一般家庭で使用されている食器その他、台所用の器具など、ほとんどのものは家庭用品品質表示法の対象になっています。プラスチック製品については 対象品目に適した表示事項が定められています。
これら表示事項は製品の見やすい個所に刻印などで表示されています。
表示事項としては1.原料樹脂名、2. 耐熱温度、3.容量、4.取扱上の注意、5.表示者、会社名、住所などです。
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医療用に用いられているプラスチックの安全性について教えてください。
医療用器具の材料として、最も多く使用されている材料がプラスチックです。
軟質塩化ビニル樹脂が最も多く、血液の保存や赤血球の分離に使われる血液セット、ディスポーザブルの輸血・輸液セット、人工肺セット、人工腎臓の透析用の血液回路などに使われています。その他、注射筒に使われるポリプロピレン、注射針部品のポリアミド、コンタクトレンズに使われるメタクリル樹脂などのほかポリエチレン、ポリカーボネート、 ABS樹脂、ポリスチレンなどがあげられます。
これらのプラスチック製の医療用器具は、慎重な試験研究を経て使用されていますが、安全性を確保するため、薬事法に基づいて医療用具ごとに厳しい基準が制定されています。
詳しくは、(財)医療機器センター(03−3813−8571)へおたずねください。
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プラスチック容器は使い捨てされる(ワンウェイ)ので資源のむだ使いではないでしょうか?
容器包装材がワンウェイ化をたどっているのは、プラスチックが金属やガラス、紙などに比べ、軽くて強い、清潔で加工しやすいなどの利点から、流通の合理化が図れる事によります。その結果、生産者はコストを下げることができ、消費者は欲しい商品を安く買うことができるのです。
プラスチックの包装材は製造エネルギーから見れば必ずしも資源の無駄遣いとはいえません。しかし、使用後の処理方法については見直す必要があります。
2000年4月から容器包装リサイクル法が本格的に施行されます。
今後は循環型社会をめざし、リターナブル容器やリサイクル可能な材料の開発、回収した容器などの用途開発等を進めることも重要だと考えます。また、消費者も安易な使い捨ての生活を見直し、買い物には袋を持参する、リサイクル可能な容器の回収に協力するなど双方の努力から、環境と利便性とのバランスが維持できるのではないかと考えます。

プラスチックには寿命がありますか?
プラスチックは一般に安定ですから、通常の使用条件では化学的に変質することは、ほとんどありません。
ただ、屋外などで長期間放置したりしますと、表面が劣化することもあります。
また、繰り返し働く力や内部にたまる歪みなどにより、クラックが入ったりすることがあります。表面は比較的軟らかいので、キズがついたり、また汚れがしみ込んで取れない場合もあります。
安全上は問題ありませんが、商品価値が薄れたと感じるようでしたら、買い換えてください。
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