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自主基準の制定と運用

「自主基準」の構成

プラスチック製食品用器具・容器包装の安全性衛生性を確保するため、
食品用途に使用できると判断された素材を定めてリスト化する「ポジティブリスト(PL)」と
リスト化された素材から作られた製品の安全性を確認する「衛生試験法」から構成されています。

ポジティブリスト(PL)とは

原材料に変異原性がないことを確認して、さらに人体に影響を与えない
使用条件(量、温度、pHなど)を定め、リスト化したものです。
ポジティブリスト(PL)を見ればどの原材料を、どれだけ、どんな条件で使用できるかが判断できます。

ポジティブリスト(PL)への収載の考え方

器具・容器包装における実際の使用条件下で食品中に溶出する物質が、
食品を汚染して人の健康に影響を及ぼさないか、あるいは影響を及ぼさない使用条件を評価確認する。

ポジティブリスト(PL)収載の条件

条件1
2種類の変異原性試験結果が陰性であること
条件2
合成樹脂から溶出する物質または添加剤は、1日当たりの人に対する許容摂取量と推定摂取量を算出し、
次の条件を満たすこと、または、これを満たす使用条件(使用量、食品用途、使用温度など)を示すこと

1日当たりの許容摂取量(TDI) > 1日当たり推定摂取量(EDI)

条件3
添加剤は、当協議会で定められた技術的効用の範囲内であること

ポジティブリスト(PL)収載判定に使う試験

試験条件 試験の目的
毒性試験 90日亜急性毒性試験(ラット経口摂取) 許容摂取量(TDI)の算出
変異原性試験 エームズ試験 発がん性の有無のスクリーニング
(発がん性を有しないこと)
染色体異常試験または
マウスリンフォーマtk試験
       
溶出試験 40 ℃×10日
60 ℃×60分
90 ℃×30分
110 ℃×10分
(沸点×90分)
意図する使用条件に合わせ、
試験条件および類似食品溶媒を選択
推定摂取量(EDI)の算出
・常温長期
・70℃以下
・100℃以下
・100℃超え
・ヘプタン(油性食品)
・20%エタノール(アルコール食品)
・水(水性食品)
・4%酢酸(酸性食品)
  • 溶出量が50ppb未満の時は亜急性毒性試験は省略可能としています。
  • こうした試験を行う以外にも、同等の考え方で作成された欧米のPLを参照して収載することも可能としています。

衛生試験法とは

原材料及び製品の安全性を確認するために定めた分析方法で
「材質試験」と「溶出試験」で構成されています。
法律で定められた試験方法より対象範囲を広げて、厳しい基準を定めています。
樹脂別規格試験 規格 試験項目
材質試験
試料中の含有量を測定する試験
一般規格 カドミウム、鉛
個別樹脂規格 触媒 など
溶出試験
定められた溶出条件における試料からの
溶出量を測定する試験
一般規格 重金属、過マンガン酸カリウム消費量
個別樹脂規格 モノマー、蒸発残留物 など